はる、
通学の時間は基本的にひとりだ。だから考える時間がやたらとある。
家でパソコンに向かいながら、もしくはゴロゴロしながらひとりで過ごすのとはなんだか違う時間だ。「歩く」という行為に付随するものなのかもしれない。
歩いていると色々なことが浮かんでくる。それがトゥートの内容だったりブログのネタだったりになっている。
春休みに入ってからというもの、外に出ることがほとんどなくなった。ましてやひとりでなにかをすることなど一切なかった。だから何も思いつくことがなかった。ひきこもりは向いていないのかもしれない、なんて思った。
この春休み、桜をやたらと見に行った。
予定されていた花見。東京に行った。明治神宮外苑は国立競技場の再建に伴い殺伐としていたが春はそこに咲いていた。
その2日後に唐突に親友に誘われまた花見へ。
見慣れた街がいつもとは違う景色に見えた。トンネルを抜けた先にある桜のトンネル。人通りも殆どなく、ピンク色の景色だけが広がっていた。
さらにまた母に連れられ花見へ行った。妹にせがまれカメラを渡してみたらとてもいい写真を撮って来たので将来が楽しみだなあと思った。
春を存分に堪能し、もうすぐ休みが終わるのだと実感する。
学校に行きたくない。
とても嫌ではあるがそう思えるのもあと一年なのだと思うと感慨深いものがある。12年間ある学生生活をもうすぐ終えようとしているのだな、と。
もっとなにか出来たのではないかと思うがもう手遅れかもしれない。これから先もまだまだ先は長い。アクションはいつでも起こせる。取り返すこともいつでもできる。実のところやる気と力量なのだろう。
今日も生きよう。なにかいいことがあるかもしれない。